マゴメコーヒープロジェクト|馬込沢駅前の珈琲専門店(magome coffee project)

I believe in coffee.

ルバーブの季節だ!スムージーだ!トーストだ!

約10分

ルバーブってなに?

マゴメコーヒーは、珈琲屋さんなのですが、その他の商品もこだわって作っています。

季節ごとにトーストや自家製スムージーを作るのですが、今回は去年も大人気だった「ルバーブ」

ルバーブとは・・・
タデ科ダイオウ属の中の食用とされている栽培品種である。
学名は統一されていないが Rheum rhabarbarum などが用いられる。
和名はショクヨウダイオウなど。多年草で太くて短い地下茎を持つ。根生する大きな葉は有毒。緑白色の小花が集まり、円錐花序を作る。

引用:ウィキペディア「ルバーブ」

簡単に言うと、フキのように茎(葉柄)が食べられる野菜なのですが、強い酸味を持っているのでジャムにすると美味しいんですよね!

昨年、長野県に所縁のあるお客様がルバーブを買ってきてくれたことが始まりなのですが、今回は自分たちの目でルバーブを見たい!ということで、定休日を利用して長野県まで行ってまいりました。

途中、寄り道もしながら朝8時過ぎに出発して、お昼を過ぎた頃に長野県入り!

高速道路を降りれば、すぐにあたり一面が田んぼ!

馬込沢周辺でもまだまだ畑や田んぼが残っていますが、これだけ沢山の田畑を見ると「日本の食を支えている人がちゃんといる!」と安心したりします。

ルバーブの名産地は富士見町?

今回の目的地は「富士見町」

事前に下調べはほとんどせずにやってきたので、ざっくりした目的地の富士見町の案内板だけを頼りに車を走らせていると道の駅が見えてきました。

実は、店主の福嶋は、IT企業に長く務めていたくせに海外へ行く時や何かを探しに現地に行く時は、行き先をぼんやり決めるだけで、詳細にネットで調べずに行くのが好きなんです。

というのは、インターネットで調べると、検索で表示された情報をたどるだけになってしまうので、偶然の出会いも少なくなれば、事前に知ってしまうことで感動が薄れてしまうからです。

ということで、さっそく現地の人に情報を探ってみよう!と、道の駅に立ち寄ることに。

む!
むむっ!
むむむむっ!

おお!さっそく見つかってしまった。
何のアドベンチャーもなく答えにたどり着いたことに心の中は軽く落胆。

これでは面白くないので、ルバーブの生産者の人を紹介してもらって直接畑を見に行こうと聞き込みに中に入ると

あれ?なんか様子がおかしい。

ルバーブないよね?

あれ?

ルバーブないよね?

ルバーブどころか、産直販売コーナーに野菜がほとんどない。

店員さんに聞いてみると、明日が休みのため、今日はほとんど仕入れていないのだとか。

もちろんルバーブも。

NO!!!!!!!!!!!

大げさに残念そうなリアクションはしながらも、「うんうん、そうでなくちゃ」と内心喜んだことは同行したメグさんには内緒ね。

「じゃあ、ここで販売しているルバーブの生産者の方とかって紹介いただけたりしませんか?」と尋ねるも

「ルバーブは組合から仕入れるんです」ということで、作っている人は知らないのだとか。

仕方がないので、他にルバーブが手に入りそうなところを聞いて道の駅を後にしました。

車を走らせても田んぼばっかりで、畑が全然見つからない。

このエリアではないのかな?と、小道に入ったりしながら畑を探していると、農家さんらしきお婆ちゃんを発見!

「すみません!お婆ちゃんの知り合いにルバーブ作っている人っていらっしゃいませんか?」

と尋ねると

「ああ??!! ル・・、なんじゃ!?、んなもん知らねっ!」

と、キレ気味に回答が。

「あ、ごめんなさい。ありがとうございました。」

「富士見町の役場でも行って聞いたらええ。」

あ、そうか。
役場に行ってみよう!
お婆ちゃんありがとう!

道の駅といい、さっきのお婆ちゃんといい、もしかしてルバーブって現地でもマイナーなのかな?

少し車を走らせると、すぐに富士見町役場の案内板が出ていたので、ナビではなく案内を頼りに「富士見町役場」の文字が見えた建物を尋ねることに。

「あの、すみません!ルバーブを探しにやってきたんですが」と、訪問の趣旨を説明したところ

「ねぇ、○○さん、ルバーブって、あれどこで作ってるかしってる?」
「いやぁ、知らないなぁ。」
「どうしたの?え、ルバーブ?あら、あのパノラマスキー場で何かやってなかったかしら?」
「この辺で作ってるならJAの直売所に行ったらあるんじゃないか?」

窓口近くに居合わせた人たちが知っている限りを思い出そうとしてくれているのを目の当たりにして

ルバーブってそんなに有名でなかったりするの?と段々と心配になってきました。

「役場だったらわかる人いるかもしれないけどなぁ。」

「え?ここ役場じゃないの?役場って看板あったから入ったのに」

どうやら、ここは役場ではなく、公民館だったみたい。

とりあえず、ここから一番近いJAの直売所に行ってみようと場所を聞いて出発。

「あ、あれJAのロゴだね。あそこか!」

あれ。。なんか直売所って雰囲気がない。

中に入り窓口の女性に聞いてみると

「JAの直売所は、ここじゃないんですよ。A-COOPっていうスーパーにあるんです」

え?スーパー?

スーパーなんかで買っちゃったら、千葉のスーパーで売ってたら、立ち直れないくらいに凹んでしまうじゃないか。

そんなの、北海道に来たのにノルウェー産のサーモンを食べるのと同じくらいにショックだ!

イヤだ!
イヤだ!!
イヤだっ!!!

どうしよう。。

既に2時間近く時間をかけて探していたため、時刻はもうすぐ3時。
日が暮れてしまっては、それこそ買えなくなってしまう。。

仕方なしにスマホを取り出し、「長野県 ルバーブ」と検索すると数件の農園の販売サイトがヒット。

実は最初から知ってたんですが。。

「あ、ここさっきのおっちゃんが言ってたパノラマスキー場の近くにあるみたい。」

とうことで、Googleマップを頼りに検索で引っかかった「かぼちゃん農園」に向かうことに。

いやぁ、便利。
便利すぎるわ。

当然ながら、迷わずにかぼちゃん農園に到着。

思いっきり書いてある。
間違いなく、ルバーブを育ててる農園。

「やっと買えるねぇ」

さっそくインターホンを鳴らしてみるが、誰も出てこない。

えっと、そっちのオチは、もう現段階においては必要ないのだけど。。汗

電話をかけてみる。

出ない。

もちろん、出ない。

うん、終わった。

「メグさん、これ、もうネットで買おうか。」

「今日の旅って一体なんだったんでしょうね。」

せっかくの休みに付き合えと、
そしてこれが俺の旅の仕方だと、
過去の海外の旅のことなどを偉そうに話しながら、全てがスベっている。

綺麗にスベっている。

隣でメグさんがどんな顔をしているのか、見る勇気がなかった。

 

「あ、あの人」

メグさんの視線の先を見てみるとお散歩中の老夫婦が不思議そうにこちらを見ているではないか。

「あ!すみません!かぼちゃん農園の方ですか?」

「いや、違うよ。習志野ナンバーだから、奥さんの実家から誰かが来ているのかと思ったんだけど」

「いや、僕らは千葉からルバーブを探してやってきたんです。そしたらお留守で。」

「今、メキシコに行っとったんじゃないかな?」

ええ?

「違うわよ、あなた。フランスよ。」

ええ!

ええええええ!!!!!

「フランスなの〜〜〜〜〜?」

救いの神に見えた穏やかで優しそうな老夫婦。
無邪気に「いやぁ、○○さんはコレ(手でバイクのアクセルをクイクイと吹かす仕草)が好きでなぁ」などと説明してくれている姿が僕にトドメをさしているとは知る余地もないのだろう。

「あ、そうだ。パノラマスキー場でどうとか、役場の人に聞きました。あれは?」

「そういえば、あそこにも直売所みたいなのがあったねぇ。」

それだ!

おじいさん、ありがとう!

ありますように!ありますように!

祈るように車を走らせること5分ほど。
パノラマスキー場に到着。

おっ!
ある!

野菜直売コーナーがある!

あってくれ!あってくれ!あってくれ!

ない!

ないないない!

ルバーブどころか、何にもないじゃないか!

「あの!すみません!ルバーブって置いてないですか?」

「ああ、ルバーブ。今日は朝雨が降ったからルバーブ収穫してないんですよ。」

え。。

「今年は出来が細いらしくて、時期的にはこれからなんですよね。」

え、これから。。

「アホー」

喋るはずもないアルパカの石像。

「オマエ間抜けぇ〜」とでも言いたそうな白い目で見ているようにしか思えなかった。

 

ネットで調べた情報では、ルバーブは5月から収穫が始めると書いてあった。

そして、現在も販売が始まっていたことも確認したはずなのに。

インターネット上の情報はそんなもんだ。

だから現地を実際に見て歩くことをやるんだ。なんてことは隣で励ましてくれるメグさんにはもう言えない。

「最後にJAだけ覗いて帰ろうか。」

「そうですね。せっかくだし。」

もう、JAなんかにも置いてるわけがない。期待なんて微塵にもしてやらないんだ。

「これ、さっき来たところからすぐだったね。」

生産者直売コーナー、ちっさい。これはないな。。

「勘太朗さん!勘太朗さん!」

え?

ルバーブ

ああああ!!!!!

あった!!涙

あ゛っだよ゛〜〜〜〜

「ありましたね!ありましたね!」

先にルバーブをカゴに入れようとしていたお婆ちゃんが大興奮の二人を見て

「そんなにルバーブ嬉しいの?」

と、不思議そうに尋ねてきました。

「もう、嬉しいです!めちゃくちゃ嬉しいです!」

経緯も何も知らないお婆ちゃんは、

「あら、そんなに喜んでくれるなんて、嬉しいわ!」

と、一緒になって喜んでくれました。

そして、ルバーブジャムのベテランでもあるお婆ちゃんが、ちょっとしたコツを教えてくれました。

よかった。

本当によかった。

マゴメのルバーブジャム

長野県のスーパーで買ったルバーブ。

わざわざ長野県まで行って、スーパーで買ったルバーブ。

採れたて産直コーナーで買ったルバーブ。

紛れもなく長野県産のルバーブ。

そんなルバーブを使ってメグさんがジャムを作ってくれました。

ルバーブジャム

長野県産ルバーブ100%使用
ルバーブジャム150g 756円(税込)

既にほとんどが売れてしまいましたが、まだ少しだけ店頭で販売しております。

もちろん、店頭でトーストと合わせて楽しむこともできます!

ルバーブジャム,トースト

そして、一番の人気はスムージー!

ルバーブスムージー

苦労して買って来たルバーブをふんだんに使った季節の自家製スムージーは630円(税込)。

当然ながら、めっちゃくちゃ美味しいです。

期間限定で販売しておりますので、ぜひご賞味くださいね!

 

〜 旅の内緒話 〜

長野県に出発前に朝ごはんを食べに立ち寄った「俵珈琲」さん。
なんとビックリ、こちらのお店も内装の全てが手作りでとても可愛いお店なんです。

俵珈琲

そんなこだわりのオーナーさんが当店のコーヒー豆を選んでくださいました。

美味しい朝ごはんをいただきながら、

「これから長野県にルバーブを買いに行くんですよ。」

なんて伝えると、

「ルバーブ!最近はこの辺りでも栽培している人いるみたいですね。」

と。

調べてみると、松戸でもルバーブを育てている方がいらっしゃるそうです。

いつの日かマゴメコーヒーのルバーブジャムは、長野県産ではなく、千葉県産ルバーブに変わっているかもしれませんね^^